当社は、2025年11月16日(日)に、秋田県大館市で実施された「令和7年度 大館市総合防災訓練」に協力し、会場内の携帯トイレ紹介ブースにて、災害備蓄用携帯トイレの使用方法や必要性について説明を行いました。
今回の訓練では、地震と大雨が同時に発生する大規模な複合災害を想定し、市民と関係機関が連携して救助活動や避難所設営に取り組むことで、地域の防災力向上を図ることを目的として実施されました。
大館市では、近年激甚化する災害への備えとして「自分たちの地域を自分たちで守る」 という姿勢を重視し、実践的で市民参加型の防災訓練を継続して行っています。

本訓練は、田代公民館および外川原河川敷を中心に行われ、大雨と地震の複合災害により土砂崩れや洪水、家屋倒壊、火災が同時に発生する状況を想定しています。市民、自主防災組織、消防団、自衛隊、警察、能代河川国道事務所などが参加し、救助、消火、避難支援などの実践的訓練が実施されました。
また、避難所開設運営訓練、地震体験車、防災機材展示など、平時から防災について考えるきっかけとなるプログラムも実施されていました。
個包装タイプ『ムシュウレット・1(ワン)』の市民向け配布による備蓄啓発
大館市では、災害備蓄用に採用いただいている当社の携帯トイレ「ムシュウレット」のうち、個包装タイプ『ムシュウレット・1(ワン)』 を、市民向け配布物の一部としてご活用いただきました。市民の皆さまへの配布は、災害時にトイレが使用できない可能性や衛生環境の悪化など、生活面での負担を軽減するための備蓄の重要性を伝える啓発の一環として行われたものです。
携帯トイレ紹介ブースでの説明協力
当日は、当社メンバーも携帯トイレ紹介ブースにて、来場された市民の皆さまに対し、使用方法などについて説明させていただきました。
<ブースでの説明概要>
- 携帯トイレの構成
- 便器への設置方法
- 使用後の凝固剤の使い方
- 排便処理袋の口の結び方・廃棄時の留意点
など、実際の使用を想定した手順について具体的に説明しました。
また、災害時にはトイレ確保が困難となるケースが多いことから、日頃から家庭に備蓄しておくことの意義についても、使用方法資料を用いながらご紹介しました。
携帯トイレブースでの様子
大館市が進める防災力向上への継続的取り組み
大館市は平時より以下のような地域防災力向上に向けた取り組みを継続的に行っています。
- ハザードマップの更新
- 学校・地域での避難訓練の強化
- 3D都市モデルを活用した浸水シミュレーション
- 国や県と連携した河川対策
総合防災訓練はこれらの施策の一環として、住民が実践的に防災スキルを身につけ、災害時に自らの安全を守る力を高める機会として位置付けられています。
無臭元工業としての今後の取り組み
当社はこれまで、携帯トイレの提供や、避難所・仮設トイレにおける衛生管理支援など、災害発生時の生活環境の確保に関わる取り組みを続けてきました。
今回の大館市総合防災訓練への協力を通じて、自治体が行う防災啓発や備蓄促進の活動に携帯トイレが貢献できることを改めて確認しました。
実際に、当日携帯トイレの説明ブースを訪れていただいた参加者の方からは、「災害用のトイレがあることを知らなかったので、知れてよかった」といったお声や、「トイレの備蓄も必要ですね」といったお声をいただき、災害用トイレ備蓄の重要性を知っていただく機会となりました。
当社は、今後も、大館市をはじめとする自治体と連携し、地域の安全・安心に寄与する取り組みを継続してまいります。
【ムシュウレットについて】
1960年の創業以来、トイレに関わる仕事に取り組んできた当社が、災害時に女性・子ども・高齢者等にも配慮したトイレ環境、「安心トイレ」を実現すべく開発を行った災害時用の携帯トイレです。
<災害備蓄用携帯トイレ「ムシュウレット」と内包物>


<市民に配布いただいた個包装タイプの携帯トイレ「ムシュウレット・1(ワン)」>


<ブースの様子>



<当日の様子>


